©千代田線プロジェクト 最終回の解説


ついに最終回を迎えました。
本当はもうちょっと早く出したかったのですが、いろいろと忙しくて動画制作を進められていませんでした…
今回は、北綾瀬駅10両編成化について。では解説。


©混雑しやすい構造の綾瀬をどうにかしたい!
今回の北綾瀬支線10両編成化、「利用者が増えた」というのも理由としてもちろんありますが、これだけではなく、東京圏の人口増加で千代田線本線の増発などの影響で、綾瀬で電車が折り返す際に列車渋滞が起きやすくなっていたため、これを解消することも目的とされています。
また、綾瀬駅0番線に近い「1・2番線の進行方向後ろ側」が混雑しやすいなどの問題もあり、これをなんとか抑えようとしていたわけです。



ちなみに、綾瀬駅の配線図について補足。
4番線でお客を下ろして北綾瀬側で折り返すやり方ですが、動画では「4番線でお客を下ろした後、引き上げ線に入って折り返し、1番線に入る」という形になっていましたが、実際にはいろいろやり方があって、「綾瀬車両基地まで回送する」列車があったり、「引き上げ線に入って2番線・3番線の中線に入る」というやり方もあります。


©北綾瀬駅の工事をとらえた
2015年7月から始まった北綾瀬駅10両編成対応化工事。
ここでは、各点ごとの工事の様子をまとめます。
2016年から記録しています。
【ホーム】


2016年の時点で、伸ばす分のホームの床面をつくる工事が始まっており、2017年には床面の工事が完了。


2018年に入ると、屋根や壁をつくる工事に入ります。


そして、完成形がこちら。
【南改札】



2ヶ所目の改札として、しょうぶ沼公園付近に建設された南改札は、ちょっと近未来的な印象になりました。
【中央改札・建設中の北改札】





中央改札は、従来の駅舎がいったん解体され、北改札へとつながる連絡通路用の橋脚が建てられています。
2019年3月の10両編成化後も、こちらは工事中。

駅全体の工事は2020年12月に完了予定です。


©北綾瀬支線”10両編成運転 開始!

2019年3月16日、平成最後となるダイヤ改正で、北綾瀬支線での10両編成運転が始まりました。
3両編成の電車も運転継続。3両で来ると南改札付近ではお客のダッシュが始まります。

日中は代々木上原と綾瀬が交互に発車します。これまでの北綾瀬支線のダイヤで考えると、6本/時 のうち3本が代々木上原行に変わったことになります。
そして、以前の動画で「日中帯の綾瀬北綾瀬になるのでは?」というコメントがありましたが、一部の列車は実際にそうなりました(20分のうちに走る列車4本のうち2本が綾瀬行きでしたが、その中の1本が北綾瀬までの運転に変わりました)



朝と夕方には小田急線直通電車が登場。最も西で神奈川県の伊勢原まで直通します。
唐木田は平日の8時19分発の1本のみ。多摩線から北綾瀬に行く営業列車はありません。
この時間帯の10両編成は、綾瀬車両基地から出庫・入庫する列車が“ついでに北綾瀬まで運転しーちゃおw”という感覚でダイヤを組んでいるんだと思います。

余談ですが、10両編成の北綾瀬~綾瀬 間・区間列車も存在するようです。


JC中央線快速に209系1000番台


第6話でご紹介した、209系1000番台は、2019年3月16日から中央線での運転を開始しました。VVVFインバータ制御装置などの走行機器や、車内LED案内装置などといったものはそのまま。特急が新型車両に切り替わった中央線ですが、209系に関しては「古い車両が入ってきたww」と話題になっているようです。

基本的には東京~高尾間での運行です。


©さいごに
ご視聴いただきましてありがとうございます。
今回の北綾瀬の話って最初「第3話でやるぜwwww」みたいなこと言っていたんですね(ar995028)。そしたら8話に入ることになっちゃいました。

振り返ると、第1話・第2話は歴史的な背景をじっくりやって、メトロ・JR・小田急の3社車両の直通運転拡大について取り上げ、千代プロWでは複々線化、そして千代プロNEXTでは209系撤退と6000系引退。この3年間でいろいろ変わりました。
まさに変化をじっくり取り上げる動画シリーズになったなと思います。3年間ありがとうございました。また気が向いたら解説動画も作っていきたいです。

ところで、第4話に「常磐線では土休日日中に代々木上原行の運転がない」という話をしましたが、



2019年3月16日の改正以降これが言えなくなっちゃいました。
というのも、成城学園前行が代々木上原止まりになってしまったんです。都心への買い物客の利便性を向上させようという目論見だったんですが、ちょっと残念。