北海道鉄道旅2018夏 Chapter-10の解説

(2019年6月に一部改訂)
ご視聴ありがとうございます。今回は苗穂工場内「北海道鉄道技術館」に潜入します。
では解説。


●苗穂工場内・北海道鉄道技術館

「北海道鉄道技術館」の公開は第2土曜日と第4土曜日だけ。
今回の旅は、この公開に合わせる形で日程を組みました。

まずは、キハ183系初期型の「キハ183-214」「キハ183-220」がお出迎え。
この2両については、かつて国鉄特急色をまとって「おおぞら」として走っていたキハ183系“北海道鉄道史の誇り”として保存しようと、鉄道ファンでつくる団体がクラウドファンディングに挑戦。その結果、1両は「道の駅 あびらD51ステーション」に。もう1両は「安平町追分鉄道資料館」に保存されることが決まりました。
今回の旅の直後、この2両は国鉄特急色に塗り替えられています。

なお、2018年の苗穂工場公開に合わせて、国鉄特急色に塗り替えられた「キハ183-220」がお披露目される予定でしたが、直前の北海道胆振東部地震の影響で中止となりました。
地震で被害を受けた安平町にやってくるキハ183系は、町の復興の象徴のひとつになっていくのでしょうか…

さて、魔改造の聖地に来たということで、映像にも魔改造っぽい試みをしてみました。
この動画用に自作した国鉄特急色です(上がオリジナル、下がコラ)

だいたいこんな感じでしょうけどクオリティはお察しください。


さらに奥に進むと「北海道鉄道技術館」です。
レンガ造りの技術館の建物は、1910年に用品倉庫として建設されたもので、工場敷地内にある建物としては最も古いとのことです。建物は1987年4月の国鉄民営化の際に「北海道鉄道技術館」となりました。
DMV(デュアル・モード・ビーグル)の事業は、JR北海道はすでに撤退していますが、四国では徳島県阿佐海岸鉄道が2020年までにDMVを導入する正式に決定していて、(気候が違いますが)北海道にとっても注目すべき事例なのかもしれません。

魔改造の聖地”として有名な苗穂。DMVも実はバスの魔改造なんですが、中でも魔改造技術の高さが光ったのが「アルファコンチネンタルエクスプレス」。前面の窓の大きさが特徴ですね。

動画でご紹介したもの以外には、こんなものも…


現在大リーグ選手オオタニサンも、北海道新幹線ブースに展示されていました。
二刀流また見たいっすね…

ちなみに、苗穂にはサッポロビール博物館、▼酪農と乳の歴史館 と、工場に付随した博物館が複数ある街でもあります。


●さよなら旧駅舎…
ここからは、2018年11月16日の営業(17日未明)を最後に営業を終了した、旧苗穂駅をじっくりと見ていきます。


新駅舎は「アリオ札幌」など駅北側にある商業施設へのアクセスが便利になるほか「札幌厚生病院」にも近くなり、かなり使いやすい駅にはなります。
ただ、苗穂工場からすこし離れた場所になるため、間近で工場の様子を眺めることができるのは、11月までとなりそうです。

これで13ヶ所中6ヶ所のチェックポイントに到達したことになります。
旅は後半戦に突入……次のチェックポイントは夕張です。
再び札幌圏を離れ、廃止直前のローカル線に乗り込むことになります。
ではノシ