北海道鉄道旅2018夏 Chapter-2の解説

さて、今回も解説していきましょう。


●苫小牧14:32発 普通/様似鵡川JR北海道キハ40-359+352)

列車は苫小牧の工業地帯を抜けると自然いっぱいの風景に変わります。


鵡川15:11発 代行バス/静内行(むかわ観光バス)

清畠までの乗車です。
バスは国道235号線をひたすら走りますが、途中の駅に寄る時は国道を外れて小道を走るとになります。


この「国道を外れて小道を走るということが所要時間増大を招いているようで、
その対策として、2018年9月から汐見駅を通過する便が出てくるようです。
汐見は南側に港町があるんですけど、地元の人の利用はどれくらいあるんでしょうね…
富川駅は高校や競馬場があるため利用者は多いようです。このバスは高校の下校時間帯ということもあり富川高校を経由しました。


動画でご紹介した「沿線自治体の3案」の中に、日高門別までの鉄路復旧案もあるんですが
これは沿線自治体が鉄路復旧を求める中で出てきた話です。
ちなみに、この間
日高町が、鵡川日高門別 間の輸送密度をJR北海道に聞いたら462人だという回答がきたことを公表した」という報道が出ました。
前回Chapter-1でご紹介した通り、JR北は“200人未満で廃止・バス転換”という方針を出しているので、462人はこれを上回る数字
日高町は「鵡川日高門別は被災したところないし廃止の根拠崩れてんじゃん」と、鉄路の復旧を主張していますが、JR北海道の体力や国の動きなどを見ていると、日高門別までの鉄路復旧案もハードルが高いようです…。

代行バスは静内で運行系統が分離されていて、様似に行く場合は静内で乗り換えです。


清畠駅

こちらが駅舎。列車は来ませんが駅舎は機能しているようで、トイレもちゃんと使えますし待合室も開いていました。駅ノートも置いてありましたよ。


慶能舞川にかかる橋が流失した現場は、清畠駅から国道を東に850mほど、10分歩いたところにあります。
ここは、2016年8月の台風10号で被害を受けたところなんですが、この台風は「気象庁が統計を取り始めてから初めて東北の太平洋側に上陸した」やつで、これが原因で根室線では東鹿越~新得(正確には上落合信号場)間が今も運休。こちらも鉄路が復旧しない可能性が出ています。


清畠駅前16:47発 代行バス鵡川行(酒井運輸)

酒井運輸は新ひだか町静内に本社を置いているバス会社で、競走馬を運ぶ「馬匹車」も持っているすげー会社です。
この酒井運輸に乗って鵡川に戻りました。

次回は田舎から一転、夜の都会へと向かいます。ではノシ