北海道鉄道旅2018夏 Chapter-4の解説

Chapter-4の解説。


●旅の2日目・JR北海道に関して大きな動きが
一応旅動画なんですが、この回についてはこれをおさえてから本編に入ることにしました。
(ただ長々とやるのもアレなので、動画ではざっくりとした説明にとどめ、詳しいことはこちらで)
2018年7月27日(旅の2日目)に、大きな動きがありました。

コスト削減・収益の増加が求められる「財政支援と監督命令」。
国の財政支援は2年間(2019・2020年度)。の内容は
輸送密度2000未満~200以上の路線・区間の設備や車両への投資・修繕
②貨物列車が走る区間で、貨物列車の運行に必要な設備の投資・修繕
青函トンネルの維持・管理
④経営基盤強化につながる設備投資(快速エアポート増強などが想定されているそうです)
これらに対する財政支援が、助成金や無利子の貸し付けによって行われます。
①については、地方自治体等からも同水準の支援が行われることを前提に」という内容が記されていますが、具体的な仕組みについては、この時点では決まっていません。


一方、JR北海道2031年度までに経営自立を目指すことを最終目標に、
経営改善に向けた取り組みを進めなくてはなりません。
具体的には
▼札幌圏内における非鉄道部門(=JRタワーなど)を含めた収益最大化
新千歳空港アクセスの競争力の一層の強化(=快速エアポートの増強)
▼外国人観光客を取り込む観光列車の充実
JR貨物と連携し、貨物列車が走る線区で旅客列車の利便性を向上・コスト削減
▼経営安定基金の運用方針の不断の見直しを通じた運用益確保
▼グループ全体でのコスト削減・意識改革
▼地域の関係者との十分な協議を前提に、事業範囲の見直しや業務運営の一層の効率化


気になる赤字路線については
輸送密度2000未満の路線・区間
設備や車両への投資・修繕についての国などの支援があります。
北海道・地域関係者が一体となって利用促進・コスト削減・意見聴取などの取組を行い
あるべき交通体系について徹底的に検討を行うことが求められています。
国は交通体系のあり方の検討を行う地域の関係者に対し必要な支援を行うとしています。
輸送密度200未満の路線・区間
鉄道は廃止。
新たなサービス(バスなど)への転換を進めるとしています。

国はこれらの取り組みが行われているかを、しっかり見ることになります。


JR北海道としては「長期的な支援を受けられる保障」が欲しかったところですが、この時点ではその確証が得られない形となりました。
この影響で、普通列車用の気動車を新型車両(H100形)への置き換えが見送りとなるなど、まだまだ課題は山積です。
・地域・JR・国・道などの連携はうまくいくか?
・赤字路線は将来どうなる?
・2年間でどのような変化があるか?

これらが焦点となりそうです。


●札幌6:58発 普通/石狩当別行(JR北海道733系 サウB-3110/B-3210)

さて、札幌駅西コンコースでは、“蝦夷地”が北海道と命名されてから150年になるのを記念して、北海道の鉄道138年の歴史をパネルなどで振り返る展示会が行われていました。
この展示会は、年内に帯広・旭川稚内の各駅でも行われる予定です。


では乗りましょう。


733系、遭遇率結構高いですね。今回の旅では、この後も733系にはお世話になります。


ちなみにこの動画では、路線名について学園都市線」と「札沼線を併記します。駅などでの案内では「学園都市線」という名前が使われていますが、一部の報道機関で「札沼線」という名前を使っているところがあるためです。
※ただし、昔の話をするときに「札沼線」という表記を使うかもしれません。


石狩当別7:45発 普通/新十津川行(JR北海道キハ40-820)

さて、ここからは1日1本の新十津川。逃すわけにはいきません。さくっと撮ってささっと車内へ。



石狩当別から北海道医療大学までに1駅間は大学生でぎゅうぎゅう詰めでしたが、その後は鉄道ファンを中心に30人ほどが乗っている状態となりました。その多くが新十津川まで乗車します。途中駅で降りる人はあまりいません。
というか、石狩当別秩父別浦臼以外では乗降客は皆無でした。


学園都市線札沼線)の旅はまだまだ続きます。ではノシ